ほぼ週刊のラーメンコラム

ラーメン作り, ラーメンの紹介, 一人暮らし

おしゃれ極めた塩ラーメンを作りたい(前編)

あっさり系ラーメンを作ってみたい

このブログを開始してからかれこれ7ヶ月。いままで作ったラーメンのラインナップを眺めてみると、こってり系が非常に多い。たしかにこってり系ラーメンは好きなんですが、経験としてあっさり系も作ってみたいなと思いました。

そんなとき、あっさり系ラーメンでぱっと思い浮かぶのが恵比寿にあるAFURIというお店。

afuri.com

個人的に世界一うまいと思っているラーメンです。これを再現してもいいのですが、今回は再現ではなく、こんな感じのおしゃれな塩ラーメンを自分なりに考えて作ってみることにしました。

あっさり系とこってり系の大きな違い

あっさり系ラーメンとこってり系ラーメンは、もちろんスープの濃度とかしょっぱさとか、食感や見た目の違いはありますが、味作りの考え方を構造的にみてみると、たれ、スープへの味の比重の置き方が非常に対照的です。

こってり系ラーメンは、スープの濃度が非常に濃いため、風味としてわれわれはスープのほうを強く感じやすく、そのぶんたれはそこまで凝ったレシピではないことが多い。(二郎や家系ラーメンでは醤油だれの作り方が非常にシンプル)

一方であっさり系ラーメンは、スープが(味としては)淡白なことが多く、たれで全体の味を決めることが多くなります。そのため、たれ作りに多くの食材や複雑な工程を経るレシピが多くなっています。

今まで自作したラーメンもこってり系が多かったので、たれは非常にシンプルなレシピで作成していました。しかし、今回はあっさり系ラーメンなので、スープは鶏ガラと野菜のみでシンプルに仕上げる一方、たれはいろんな食材を使用し、複雑なうまみを演出したいと思います。

たれ作り

それでは味の中心になるたれを作っていきます。

水に昆布、あたりめ、干し貝柱をひたして一晩おき、だしをとります。

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一晩たったらこれを加熱。沸騰する前に昆布を取り出しておきます。 

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沸騰してから厚削り節も加え、しばらく煮詰めます。これで塩だれのベースになる魚介だしが完成しました。

ここに塩を加えていくのですが、今回は3種類の塩を用意しました。

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左から岩塩、あら塩、藻塩

岩塩はキリっとした塩っけで動物系の食材とマッチします。一方で藻塩は風味豊かで、真ん中の塩とあわせて海水由来なので海の食材とマッチします。複数の塩を混ぜることによってより深みのある味を目指しました。

これをさきほどのだしに入れてよくなじんだら、塩だれの完成です。

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完成した塩だれ

スープ作り

今回はあっさり系ラーメンということもあり、スープは非常にシンプルに鶏ガラ、もみじのみで仕上げました。

f:id:seKi:20191117140714j:plain鍋に血抜きした鶏ガラ、もみじを入れ、下ゆでしたあとに鶏皮、しょうが、にんにくなどを加えて煮込んでいきます。ほんとうは鶏皮を煮込んで鶏油がうまく抽出できたらと思ったんですがそんなにうまくいかなかったのでたぶん焼いたほうがよかったですね。

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鶏油はこんなもんしかとれなかった

あとは2時間ほど煮て、好みの濃度まで煮詰めたらスープは完成です。

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完成したスープ

ホタテ油作り

今回は香味油としてホタテ油を作ってみたいと思います。

サラダ油と先ほどとった鶏油を熱し、そこに干しエビと干し貝柱を加えてじっくりと加熱していきます。

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これでホタテ油の完成です。

今回はここまで、次回は製麺、チャーシュー作りから本調理までいきたいと思います。

京都でラーメンを食べました

突然の京都旅行

先日ちょっとした用事があり京都に行ってきました。観測史上最大規模なんて謳われた超大型台風が関東に接近してきた翌日によく行ったなと思います。せっかくラーメン激戦区として知られる京都へ行ってきたので、京都でいろんなラーメンを食べてきました。2日間で3軒まわりました。

1軒目 - 綱取物語 (拉麺小路)

京都には駅ビルに拉麺小路という場所があり、全国各地の特色あるラーメン店がたくさん軒を連ねています。

www.kyoto-ramen-koji.com

その中の1軒、綱取物語へ行ってきました。

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特製にんにく味噌とチャーシュー丼

京都に来ていきなり札幌ラーメンです。しっかりとにんにくが効いた味噌ラーメンで、パンチがあるもののとても食べやすいラーメンです。チャーシュー丼は単品用サイズのものを注文しちゃったので腹が破れました。

tabelog.com

2軒目 - 新福菜館 本店

2日目の朝、宿泊したホテルを発っておばんざいを食べにいこうとしたのですが、どこも混んでいて食べれそうになかったのでラーメンを食べることにしました。

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ふだんは行列必至らしいが幸い並びなしで入れた

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ラーメン(撮影したときのカメラの設定がおかしかったので補正してます)

新福菜館といえばのまっくろいスープに雑然と乗ったチャーシュー。ただこのインパクト大の見た目とは裏腹に、スープはくどくなくとても飲みやすい。個人的にはチャーシューがとても好みで、薄く脂がしっかり乗ったタイプ。スープの塩加減とあいまってこれとライスを一緒に食べるのが最高でした。撮影にミスったのが悲しいですが、京都に行った際にはぜひスープの黒さを体験してみてください。

tabelog.com

ちなみに隣にも有名なラーメン店があります。今度はこっちにも行ってみたい。

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すごい行列だった

3軒目 - あらじん

3軒目は用事があった場所からも近い、京都のラーメン激戦区、一乗寺にあるお店です。

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メニュー

豚骨ラーメンがメニューの中心で、味噌、醤油とあります。今回は濃厚味噌豚骨ラーメンに九条ネギトッピング、あとライスを注文しました。

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濃厚味噌豚骨ラーメン九条ネギトッピングとライス大盛り

1日目に食べた味噌ラーメンとはだいぶテイストが異なり、味噌の甘さが引き立っています。塩っけが強いわけではなく、とても優しい味わいなので卓上の味変アイテムを少しずつ加えながら味の変化をより楽しむことができます。個人的に豆板醤がおすすめ。

tabelog.com

一乗寺は他にもラーメン店が多いので、今度京都にいったときには他のお店もまわってみたいです。

最後に

京都はラーメン激戦区とよく言われる通り、多種多様なラーメン屋さんが軒を連ねています。今回は2日間の滞在だったためそこまで数を訪れることはできませんでしたが、まだまだ行きたいお店が多いのでがんばって京都に用事を作りたい...。

(天一の本店とか京都二郎とか行きたい)

幻の名店KINGKONGのトロフルつけ麺を再現したい(後編)

この記事は、幻の名店KINGKONGのトロフルつけ麺を再現したい(前編)の続きになります。前編をご覧になってない方はそちらから読んでいただくとより楽しめると思います。

 

ramencolumn.hatenablog.jp

 

チャーシュー作り

前回スープ、たれ、フルーツ酢作りまで行いました。後編ではチャーシュー作りから行います。

チャーシューはスーパーにちょうどいい焼肉用のカルビがあったのでそれを利用しました。水に塩、スパイス、レモン汁を加えて煮込んでいきます。

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しばらく置いて味をなじませたらチャーシューの完成です。

製麺

それでは製麺にとりかかります。KINGKONGでは、パスタで使用されるセモリナ粉が使用されているようで、今回はそれにならって作ってみたいと思います。

強力粉(春よ恋)、セモリナ粉にかん水、塩をとかした水を加え、水回しをしたあとひとまとめにして寝かせます。加水率は40%くらいだったと思います、たぶん。

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そしたらこれを小野式製麺機を使って伸ばしていきます。

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今回は小野式製麺機の刃で切っていきます。いかにもつけ麺用みたいな太麺を目指します。

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これで麺の完成です。

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本調理

それでは全ての準備が完了したので本調理に入ります。

まずチャーシューを炙ります。

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つけ汁はたれとスープを混ぜ合わせ、加熱しておきます。

その間に麺を茹でます。

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麺が茹で上がったら冷水で洗って締めます。そして盛りつければ、、、

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トロフルつけ麺の完成です!

実食

それでは実際に食べていきましょう。まずは麺から。

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この麺、めちゃくちゃうまい。セモリナ粉をいれたおかげか、すごいもっちり感が生まれてつけ麺用の麺として最高の仕上がりになってる。今度から麺は全部セモリナ粉入れようって思うくらい気に入りました。

ではつけ汁につけて食べます。

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正直食べたのが昔すぎて鮮明に味を覚えているわけじゃないんですが、こんなフルーツ感強くなかった気がするんだよなぁ。まあでもこれはこれでおいしいんだけど、甘さよりも爽やかさを持つフルーツを選択できればもっといい感じになったような気もします。とろみに関しては十分です。

最後にチャーシュー。

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もちろんうまいんですが、スパイスで風味づけたチャーシューとこのつけ汁がマッチするかというとちょっと難しいかも。さっき書いたようにつけ汁に使うフルーツの種類の問題かなぁ。

味変アイテムとして用意したフルーツ酢を加えて味変を行ってみます。

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ふつうにお酢自体がこういう濃いつけ汁には合うのでいい感じに味変できます。とてもおいしい。

食べ終わったあとはスープ割りを即席で用意しました。削り節とレモングラスを煮出したものでつけ汁を割りました。

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最後に

今回は、入手した本を参考にKINGKONGを再現しました。ちゃんとしたレシピをもとにはしているのである程度近いところまではいけたんじゃないかなと思います。ただ、実際いろんなお店のレシピや作り方を見ると、普段の自分の作り方がいかに簡素だったのかというのを実感します。ちゃんと風味や複雑なうまみを意識するとけっこう煩雑な手順を踏まないと完成しないんだなと改めて感じました。

麺にセモリナ粉を入れるのは今後しばらくは試してみます。かなり気に入りました。

幻の名店KINGKONGのトロフルつけ麺を再現したい(前編)

思い出の味

みなさん思い出の味ってありますよね。ばあちゃんが作ってくれたべちゃべちゃの焼きそばとか、近所のアイスクリーム屋さんの黒蜜きなこアイスとか、180円ラーメンって呼んでた安いラーメン屋さんとか、いろいろあると思います。その中でもぼくがはじめてつけ麺に触れた思い出のお店があります。それがかつて池袋にあったKINGKONGというお店。

高校生のときに友達に連れられて食べたのですが、それまでつけ麺の存在は知っていても、スーパーで売られている袋麺やコンビニのチルドコーナーに陳列されてるものしか経験がなかった当時のぼくにとって、初めてちゃんとしたつけ麺を経験したのがこのお店です。

そんな池袋KINGKONGの看板メニューが「トロフルつけ麺」というもの。ベースはシンプルな豚骨ではあるものの、そこにフルーツを混ぜ合わせたつけ汁はほのかな甘さと香り、さらに濃厚さがプラスされ、さらに卓上のフルーツ酢を加えることでより爽やかな味わいを楽しむことができます。

こんなものを入手した

ところでなんで唐突にKINGKONGのことを思い出したかというと、実は最近こんな本を買いました。

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この本の中に実はKINGKONGのつけ汁の作り方が書いてありまして、これは作るしかないということで、前置きはこの辺にしてKINGKONGのつけ麺を再現してみたいと思います。前半ではスープ作り、たれ作りまで。後半では製麺から本調理まで進めたいと思います。

スープ作り

それでは早速スープ作りから。動物系と魚介系の2つのスープを作り、あとで混ぜます。

動物系のスープはゲンコツと鶏ガラ、もみじを使用します。まずゲンコツを下ゆでし、きれいに洗ったあと圧力鍋で15分ほど煮ていきます。

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その後水に浸けて血抜き、下処理をした鶏ガラともみじ(鶏の足)を加えて煮込んでいきます。本来はもみじではなく豚足を加えるみたいなんですが、どちらもスープに粘度をつけるために使用するものなのでもみじで代用しています。

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 こんななるまで煮てください。白濁させたいので火加減は強火です。

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これと並行して魚介系スープも作ります。こちらはすごく簡単で煮干しをひたすら煮出します。

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魚介系スープはそこまでいらないので、このくらいの量がとれればOKです。

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これで2種類のスープが用意できたので、動物系スープのほうにこの魚介系スープを入れていきます。

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そしたら料理酒、野菜、昆布を加えてさらに煮ていきます。

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30分ほど煮たら、ここでフルーツを加えます。加えるフルーツは季節によって違ったそうなのでおそらくこれといった正解はないと思います。なので食べたいフルーツをスーパーで買ってきましょう。

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 これをミキサーにかけ、スープに加えます。

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さらにここにホワイトソースの素を加えてコクを出します。

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いい感じにとろとろになってくれました。これでつけ汁の完成です。

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たれ作り

つけ麺のたれを作ります。本には醤油だれのレシピは載っていないのですが、KINGKONGは大勝軒系列ということで、大勝軒の醤油だれを参考に作ってみたいと思います。

醤油、みりん、砂糖を混ぜ合わせたものに生姜スライス、ねぎの頭を入れて煮立てていきます。

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ある程度粘度が出るまで煮詰めたら完成です。すごくシンプル。

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フルーツ酢作り

味変アイテムとして、実際にKINGKONGの卓上に置いてあったフルーツ酢を作りたいと思います。

どんなフルーツを漬けてあったかさすがに覚えていないので好きなフルーツを入れました。

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あとは冷蔵庫に入れてしばらくたてばフルーツの香りがお酢に移って、フルーティーお酢が完成します。

今回はここまで。次回はチャーシュー作りから製麺、本調理までを行います。

エビワンタン麺を作りたい(後編)

この記事は、エビワンタン麺を作りたい(前編)の続きです。前編をご覧になっていない方はそちらから読んでいただくとより楽しめると思います。

 

ramencolumn.hatenablog.jp

 

塩だれ作り

それでは塩だれを作っていきます。いまだにたれのちゃんとした作り方を確立できていないので今回も少し手探りではあります。

水に昆布をつけておき、煮立たせたあとに昆布を取り出して薄口醤油、みりんを加えます。

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その後、風味づけのために干しエビ、干し貝柱、削り節などを加えてさらに煮立たせていきます。

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最後に塩を加えて塩分を調整して完成です。今回は海鮮ということもあり藻塩を使用しました。

製麺

次に製麺を行います。麺に関しては何の変哲のない通常の麺を作ります。

いつものように「春よ恋」にかん水、塩を溶かした水を加えて水回しをし、ひとまとめにしたらしばらく休ませ、その後麺帯を作っていきます。

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今回はパスタマシンで麺を切っていきます。

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これで麺の完成です。ほんとうにシンプルな麺です。

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本調理

それでは必要なものが全部そろったので本調理を行います。

スープを仕上げます。エビスープをベースに動物系スープ、塩だれを少しずつ加えながらスープの風味と味を調整していきます。

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また、具材として偶然家にあった白菜をスープで煮ておきます。

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 その間に別の鍋でお湯を沸かし、麺とワンタンを茹でていきます。

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麺が茹で上がったら丼に盛り、そこにスープをかけてワンタン、刻みネギを盛りつければ...

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エビワンタン麺の完成です!

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実食

それでは食べていきます。まずはスープから。 

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見た目でもわかる通りだいぶあっさりとしたスープになりました。ほんとはエビが凝縮されたようなややこってり目を意識したんですが、それにはエビの量が少し足らなかったかなという感じです。そうはいってもほのかにエビの香りがするスープで味としてはちゃんとまとまっています。

次に麺。

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麺は基本失敗しないですね。むしろこのスープになったからこそこの麺がしっくりきた感じもあります。もうちょいこってりなら細めの麺のほうがもしかしたらあってたのかもっていう感じもします。

最後にエビワンタン。

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まあワンタンなんて腐ってなけりゃどう作ってもうまいので感想を言ってもという感じですが、「たまもと」のかわりとして加えたマヨネーズはあんまり効果を感じられませんでした。もういっそのこと卵白とか加えたほうがふわふわになってたかも。

最後に

全体を通してエビの風味が香るラーメンを作ることができました。はじめに構想していたエビのエキスたっぷりという感じのエビラーメンではないにせよ、こういうのはあまり普段食べないタイプだったので、すごく新鮮な感じでした。

前作った煮干しラーメンのときもそうだったんですが、海鮮系をベースにするラーメンを作るときは後片付けをさぼるとキッチンがとんでもないにおいを発するので、夏場に作るもんじゃないなっていうのは感じました。

エビワンタン麺を作りたい(前編)

昔食べたエビラーメンを思い出した

ここ最近暑いせいかラーメン作りへのモチベーションがめっきり下がってました。そんな中、あるお店に行ってきました。

麺 TOKITA 半蔵門店
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-6-6 プルミエ麹町B1
999円(平均)999円(ランチ平均)

ここの名物は「海老泡つけ麺」で、エビの風味が香るつけ汁に生クリームのムースが浮いている珍しいつけ麺です。そういえば昔住んでた街でエビラーメンよく食べてたなぁなんて感傷に浸ってみたりすると、少しラーメン作りへのやる気を取り戻したような気になったので、エビの風味を効かせたラーメンを作ってみることにしました。せっかくなのでエビの身でワンタンも作っちゃいましょう。 

エビワンタン作り

まずはエビワンタンを作ります。

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とれたてのエビです。(嘘です)

このエビを解凍して殻をむいていきます。

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このエビの殻でスープをとるつもりだったのですが、風味が超薄かったのでスープはちゃんとしたエビを使います。

エビの身のほうは背ワタを取り除きます。ざっくり言うと背ワタはエビの腸で、残すと臭みの原因になるものなので、どんな料理でも基本取り除きます。取り除き方はいろいろあるのですが、

  • 背中から身を切り開いてとる
  • 背中にうっすら黒く見えるところに竹串をさして引き上げて抜く

というのが主なやり方かと思います。今回はどうせあとで刻むので、切り開く方で行いました。

その後片栗粉を使って臭み取りの下処理を行います。海鮮や肉の内臓系はわりと念入りに下処理を行わないとふつうに臭みが残るので、ネットで調べられうる全部の下処理を行ったほうがいいです。

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その後エビを刻んでひき肉、みじん切りにしたネギ、生姜などとあわせて粘りがでるまでこねていきます。

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ここでちょっとチャレンジをして、マヨネーズを入れてみたいと思います。これは別にエビマヨがうまいとかそういう話ではなく、「たまもと」の代用として使いました。

「たまもと」とはなんぞやという話なんですが、簡単にいうと卵と油を練って作ったペースト状のもので、「しんじょう」やつくねを作るときにこれを混ぜることでふっくらさせる役割があります。材料や作り方からなんとなくわかると思いますが、要は酢抜きのマヨネーズみたいなものなので、マヨネーズを「たまもと」の代わりとして、ワンタンの具をふっくらさせるために入れてみました。

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あとこねる際に手の熱でひき肉の脂が溶け出さないように具や手を冷やしながらかき混ぜていきます。

 そしたらいま作った具をワンタンの皮で包んでエビワンタンは完成です。

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エビスープ作り

次にエビスープを作ります。立派なエビを用意しました。

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酒で煮ることでたぶん臭みがとれます。たぶん。

そしてこのエビを小鍋に入れ、昆布と一緒に寝ていきます。

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そしてこれをごりごり潰していきます。

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そしてどんどん煮詰めていけばエビスープの完成です。お好みで最後に削り節を入れて風味を足すのもよいかと思います。

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これで完成です。この段階でちょっと味見したのですが、けっこう身の甘さがべたっと舌に張り付く感じなので、次やるときには殻だけ取り出して、かつもっといっぱい入れたらいい感じになるかなと思います。

動物系スープ作り

先ほど作ったエビスープだけではあまりに味が薄すぎるのでしっかりと土台として支える動物系スープを作ります。

材料は背ガラと鶏ガラです。水に漬けて血抜きをしたあと、5分ほど下茹でをしてから圧力鍋で15分煮ていきます。

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その後各種野菜を加えていき、さらに煮ていきます。

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はっきりいってポイントとかは特になく、あくまで主体はエビスープなのでシンプルに動物系のスープができていれば大丈夫です。

ということでこれで動物系スープは完成。次回は塩だれ作り、製麺から本調理まで行っていきたいと思います。

豚骨ラーメンを作りたい

豚骨ラーメンが珍しく食べたくなって

ラーメンブログをやってる身として初っぱなからこんなことをいうのもあれなんですが、豚骨ラーメン(いわゆる九州の白っぽいやつ)があまり好きではないんです。というのも、外で食べるにはお店の当たり外れが大きすぎるし、カップ麺でも思ったほどのがっつり感が得られないものが多いイメージがあって、これまであまり積極的に食べることがありませんでした。(その中でも明星から出されていた大砲シリーズは、豚骨特有の臭みや迫力を存分に再現していてとても好きでした。) 

 

明星 大砲ラーメン 赤とんこつ 102g×12個

明星 大砲ラーメン 赤とんこつ 102g×12個

 

 

以前マルタイラーメンをアレンジして食べる記事を書きましたが、あれもマー油を作ったことでコクをプラスしたし、がっつりラーメンが食べたいなら別に九州の豚骨ラーメンじゃなくても、それよりがっつりしたラーメンはいっぱいあるのでそっちを食べることが多い気がします。 

 

ramencolumn.hatenablog.jp

 

ただ、今回珍しく豚骨ラーメンが食べたい気分になったので、せっかくだし作ってみました。とはいってもあの低加水率の細麺を作れる道具がいま家にないので、麺は市販です。製麺を期待していた方、申し訳ありません。

スープ、チャーシュー作り

それではスープとチャーシューを作っていきたいと思います。スープはシンプルにゲンコツと背ガラを用意しました。

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この2つを下茹でしたあと軽く水洗いをして血の塊などを取り除きます。以前は下茹で時間を5分ほどで済ませていたのですがとんこつの臭みが少し気になったので今回は気持ち長めに10〜15分ほど下茹でをしました。

その後、スープを炊いていく作業に入ります。げんこつと背ガラではいいスープが出るタイミングが異なるため、本来であれば煮込む時間やタイミングを分けたほうがいいのですが、一人暮らしでそんな手間はかけたくないので一緒くたに圧力鍋で煮込んでいきます。時間は、

①チャーシュー用の肉を入れて15分

②チャーシュー用の肉を取り出し1時間

③野菜を加え、減った水を足して同様に1時間

で行いました。

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 ①終了後↓

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②終了後↓

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③終了後↓

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ここからスープを白濁させるために強火でボコボコと煮込んでいきます。あとこのタイミングでネギの頭と昆布を入れました。

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あとは好みの濃度、乳化度合いになるまでひたすら煮詰めていけば、豚骨スープは完成になります。

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粘度を出す場合、豚足や豚頭などコラーゲンを多く含む部位を入れたり、じゃがいもを投入することが多いです。今回はそれを行わなかったので、こってりはしていますが粘度はそこまでありません。

途中で取り出したチャーシューは、いつもみたいに醤油だれに漬けるのではなく、煮からめて作ってみます。というのも、豚骨ラーメンは濃度こそしっかりしているものの塩っけとしてはそこまで強くはないので、チャーシューはわりとしっかり味付けしたほうがバランスがとれるかなと感じたからです。

フライパンに醤油、酒、みりん、砂糖を投入して粘度が出るまで煮詰めていきます。

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ここに先ほど取り出したチャーシューを入れて煮からめていきます。照り焼きみたいなイメージです。

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汁気がなくなるまで煮詰めたらこれでチャーシューの完成です。味を落ち着かせるためにいったん冷ましておきます。

たれ作り

次はラーメンのたれを作っていきます。たれはいまだに正解の作り方を全然つかめていません。どうやら塩分濃度を意識しながら作るのがたれ作りには欠かせないみたいですが、これを作ってるときにはそんなことも知らず適当に作っています。

豚骨ラーメンの場合は、たれでスープに色付けをしないように気をつけます。まず昆布と生姜を水につけて、火にかけます。

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ここに岩塩と薄口醤油をほんの少し入れ、最後に削り節を投入して漉したらたれの完成です。

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本調理

それでは本調理に移ります。まずは休ませたチャーシューを切ります。

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その他の具材は万能ネギ、刻みにんにく、ごま、紅生姜を用意しました。

それではどんぶりにたれ、スープを注ぎます。スープの表面に油がめっちゃ浮かんでいるんですが、全部いれると確実にもたれるのである程度は取り除くようにします。

麺は設備の関係上、今回は市販のものを使います。茹で時間1分なので時間との勝負です。

麺が茹で上がったら丼に入れ、盛り付けをしていけば...

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豚骨ラーメンの完成です!

実食

それでは食べていきます。まずはスープから。

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先述した通り、粘度こそ物足りなさを感じますが、味は完全に豚骨ラーメンになっています。ただやっぱりたれの塩分濃度をしっかり計算しないとなぁという気持ち。次回のラーメンにいかします。

次に麺。

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市販の麺なので感想もなにもないんですが、まあこのスープならこの麺だよねという感じです。豚骨ラーメンは細麺、低加水率のおかげでスープをしっかりと吸収するので、やっぱり細麺ですね。塩気を強めた醤油豚骨ラーメンなら気持ち太い麺のほうが合うのも納得します。

次に力作のチャーシュー。

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これ、めっちゃうまい。チャーシュー自体にしっかりと味がついていておいしいのもあるんですが、このスープに本当にぴったり。スープ自体の濃度や塩っけで具材の味付けを変えるの、プロデュース感があってとても楽しい。

最後に

全体として完成度の高い豚骨ラーメンを作ることができました。スープに関しては基本は問題なく、あとは加える野菜とかたれの調整とか、そのあたりを高めていければと思います。もし今度豚骨ラーメンを作るとしたら、背脂をフィーチャーした豚骨ラーメンがよさそうだなと思っています。