ほぼ週刊のラーメンコラム

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夢みたいな冷やし中華を食べよう

暑い夏に食べたいもの...

夏はほんとうにつらい。暑くてなにもする気がおきない。典型的な夏バテなのですが、夏バテで一番困るのは食欲が全くわかないこと。さすがになにかおなかに入れておかないと日差しにやられて倒れちゃうと思ってなにか食べようとすると、真っ先に思い浮かぶのはそうめんやもりそばみたいな冷たい麺。これならなんとか胃に入れることができるので夏は常にストックしておくようにしています。

そんな冷たい麺カテゴリーに属するものとして冷やし中華もあるのですが、実は冷やし中華があんまり得意ではなくて、思い返してみれば最後に冷やし中華を食べたのって中学生くらいだったような。せっかくラーメンブログをやってるんだから夏には冷やし中華の記事をあげたいけど冷やし中華あんまり好きじゃないな、というアンビバレントを、夢みたいな冷やし中華を作ることで昇華してみました。

たれの準備

冷やし中華のたれって大きくわけて醤油だれとごまだれの2つがあると思います。市販でもお店でもよく見るのって醤油だれのほうだと思うんですが、このたれがあんまり好きじゃなくてずっと冷やし中華を避けてきました。ということで今回はごまだれを選択します。夢みたいな冷やし中華なのでたれだって自分で選べちゃう。

ごまだれは市販のごまドレッシングを使ってもいいのですが、せっかくならねりごまから作ってみましょう。ねりごまをゆずポン酢と水で溶き、好みにあわせてお酢や砂糖などを加えてバランスを整えていけばごまだれは完成です。

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具材の準備

次に具材です。ベーシックな冷やし中華だと上に乗ってるのは錦糸卵、ハム、きゅうりなんかだと思います。また個人的な話ですがハムがあんまり好きじゃないのでもっとしっかりとしたお肉を乗せちゃおうと思います。

ということで鶏もも肉を用意します。これをゆずポン酢につけてなじませます。(黒い点はたぶん柚子胡椒か本物の胡椒です)

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そしてこれをつけだれごとジップロックで密閉し、低温調理していきます。今回は60℃で60分だったと思いますが、もし実際に低温調理をされる際には温度と時間はしっかりと調べてから各自の責任のもとお願いします。

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ちなみに今回は肉の表面を焼かずそのままジップロックに入れました。前回家系ラーメンを作った時には表面を焼きましたが、あれはつけだれをラーメンのかえしとして使用する関係で生肉を漬けたくなかったから。今回はこのたれは別に使わないので生肉のまま低温調理しました。

(以前の家系ラーメンの記事はこちら↓)

 

ramencolumn.hatenablog.jp

 

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1時間後、こんな感じで鶏肉が仕上がりました。

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実はこれで終わりません。この鶏肉をなんと...

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揚げちゃいます。最高ですね。

揚げる際には表面の水分をきちんと拭き取って、片栗粉などで衣をまぶしてから油に投げ入れてください。

ということでこんな感じに仕上がりました。

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完璧です。もうこれだけでいいってくらいの揚げ鶏が完成しました。

その他の具材の準備

具材が揚げ鶏だけでは見た目の彩りがどうしても気になるのでちゃんと野菜も用意しました。

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トマトは外しました。高いので。

製麺

ラーメンブログなのでちゃんと麺も作っていきます。正直ここまでくると冷やし中華か?という疑問がわいてくるので、麺だけはオーソドックスにちょい細めのちぢれ麺を作っていこうと思います。

ということでいつものように強力粉にかんすい、塩をとかした水を加えながら水回しをして、ひとまとめにします。

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しばらく寝かせたあと、製麺機で圧延を繰り返し、いい薄さになったら今回はパスタマシンで切っていきます。

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ということで麺の切り出しが終わりました。あとはこれを手で揉んでちぢれをつけていきます。

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そしたら麺の完成です。

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思ったより細くなっちゃったなと思いつつ、これで全部の準備が整ったのであとは本調理にうつりましょう。

本調理

それでは本調理です。麺を茹でます。

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茹で上がったら水でしめてお皿に盛りつけます。生麺を水でしめる作業は表面のぬめりをとる目的もあるので、ざるの上で麺同士をこすらせながらしっかりと洗ったあと、冷水でしめると効果的です。

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そしたらここに具材をもりつけてごまだれをかければ...

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夢みたいな冷やし中華の完成!!

実食

さっそく食べてみましょう。まずは気になってた揚げ鷄から。

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あーこれはうまい以外ないですね。たれがかかる関係で衣がべちゃつきがちになりますが、そこは揚げ方の問題でなんとかなるような気がします。味付けも申し分ないです。

次に全く見えない麺を底から引っ張り上げます。

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ふつうに麺としては十分なのですが、具材が強すぎてこれ冷やし中華である必要あるか?って感じになってるのは否めない。それと、たれの粘度がけっこう重たいせいで細麺だと過剰にたれを持ち上げすぎちゃう感じがある。これは具材とのバランスを考えても太麺にしたほうが可能性はあるな、という感じ。

これはこれで全然おいしいんだけど、全体としてごまだれが重たい分麺をすするって感じにならなくて、ラーメンサラダみたいになっちゃってる。だから、もっと麺を主役にする工夫をしたら冷やし中華として全体のクオリティーがアップするのかな、と思う。

最後に

そうはいっても今回はかなり夢のつまった冷やし中華を作ることができました。低温調理にもだんだん慣れてきたし、可能性が大きく広がってきた。せっかくだし夏のうちに冷たい麺をもうひとつくらい作りたいなぁ、と思います。もう8月も折り返しだけど。