鶏白湯スープのタンメンを見たことないし作ってみる(後編)
この記事は「鶏白湯スープのタンメンを見たことないし作ってみる(前編)」の続きになります。前編を見ていただければより楽しめます。
製麺
前回までにスープとたれ作りは終了したので今回は製麺からスタートします。鶏白湯スープにあわせる麺は加水率が低めな印象があったので、今回は加水率33%で麺を作りました。
いつものように水回しを終えたら生地を1つにまとめていきます。加水率の低い生地は手でまとめていくのが難しいので、ビニール袋に入れて足で踏んでいくとまとまりやすいです。
まとまった生地を休ませたら小野式で圧延していきます。加水率が低いので打ち粉は使わなくて平気です。
今回は細めの麺にしたかったので、小野式ではなくパスタマシンで切っていきます。
刃のごみ取りが不十分だったせいか表面が少しざらざらしちゃいましたが、何はともあれ麺の完成です。(あとちょっと麺帯が厚かった)
本調理
それでは本調理に移ります。鶏白湯スープを冷やして保存しておくと上に油の膜ができます。せっかくなので今回はこの油で野菜を炒めていきたいと思います。
野菜を炒めている間にレンジでスープをあっためておき、野菜がいい感じに炒まったらあっためたスープ、塩ダレを投入し煮込んでいきます。
この間に別の鍋で麺を茹でておきます。茹で上がった麺を先にどんぶりに入れておき、できあがった野菜スープを上からかけると、
鶏白湯タンメンの完成です。(上にネギチャーシューをトッピングしちゃいました)
実食
実験的に作ってみた鶏白湯タンメン。どんな味がするのでしょうか。
一口食べてわかった。これ、ちゃんぽんじゃん。
狐につままれた気分。実験的とかいいながらいままで散々やってきたことってちゃんぽんの後追いじゃないかと気づいた瞬間笑いが止まりませんでした。たしかにちゃんぽんって野菜が上に乗ってるしスープは白濁しているし麺もこのくらいかちょっと太いくらいだよなぁ。なんで作ってるときにそんな考えが全くよぎらなかったんだろう。
ちなみに
まさかのちゃんぽんができあがってしまったのですが、正式にはちゃんぽんってどういう作り方してるんだろうと気になったので調べました。ちゃんぽんの有名チェーン店、リンガーハットのHPには以下のように記されています。(http://ringerhut-thailand.com/jp/shop/history_rh/index.html)
長崎ちゃんぽん・皿うどんは、長崎市で生まれた、長崎のソウルフード。
具材には、豚肉・魚介類とたっぷりの野菜が入っていて、ヘルシーで栄養バランスも抜群です。
太くコシのある特製麺にあっさりとした味わいの鶏・豚骨スープが絡みます。
ちゃんぽんを具材、麺、スープに分けると以下のような特徴があるようです。
- 具材: 豚肉、野菜に加え魚介類(かまぼこやなると等の練り物が多い)
- 麺: ふつうの中華麺と違い、由緒あるものは「唐灰汁」と呼ばれる特殊なかん水を使うらしい。
- スープ: 鶏ガラだけでなく豚骨も使用する。
特に麺がめちゃくちゃに決まりがあり、「生めん類の表示に関する公正競争規約」の中に、以下のように具体的に定められています。
- 長崎県内で製造されたもの
- 小麦粉 たん白質8.5%以上
- 灰分0.40%以下
- 唐あく水 ボーメ3°~4°
- 切歯番手 16 番丸歯
中華麺であることには変わりないのですが、唐灰汁によって通常の中華麺とは違う風味が生まれているようです。というかこの規約に書いてある情報を参考に麺を作れば他のラーメンでもめっちゃ近いものが作れそう。
最後に
今回は実験的企画だったのですがまさかの結末でした。ちゃんぽんについても深く知れたのでどっかのタイミングでちゃんぽんも作ってみたいなと思います。