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小野式製麺機を買いました(後編)

この記事は「小野式製麺機を買いました(前編)」の続きになります。前編をご覧になってない方はぜひご覧になってください。

 

ramencolumn.hatenablog.jp

 

小野式製麺機の洗浄-洗浄編-

使用するものの紹介

 前回、小野式製麺機の分解まで終了しました。というわけで各部品のサビ落としをしていきましょう。

まず使用するものはこちら。

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左奥はパーツクリーナーというもので、簡単に言うと油汚れを落としてくれます。サビ落としの作業をする前に部品に付着した油分をしっかり拭き取ることでサビ取りの効果を上昇させることができます。

右奥は食品機械用オイルです。小野製麺機マニアの中ではシャリバナーレという商品が有名らしいのですが、まあ食品機械用ならどれでも大丈夫でしょう。

手前は金属磨きとクロス(布)です。サビ落とし後の部品をピカピカにするために使用しますが、においが食品機械向きではないのでできるだけ使用量を少量にしたい。

 

サビ落としはいろいろな方法がありますが、今回は準備も後処理も簡単な重曹クエン酸を使った方法を採用します。

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パーツクリーナーで部品を洗う

まずはパーツクリーナーを使用して油汚れを落とします。基本はスプレーをふきかけてこする、の繰り返しです。(写真は完全に室内ですが十分に換気をするか屋外で行いましょう。)

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この汚れが

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こんな感じになりました。 

f:id:seKi:20190409012755j:plain歯車に付着した黒い油も

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この過程である程度落としていきます。

重曹クエン酸を使ってサビ落とし

やっとここからサビ落としに入れます。まずは部品をバットの上に並べます。

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そこに重曹クエン酸を同量ふりかけます。

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そしてそこにお湯をぶっかけると発泡していかにも汚れを落としてくれる感じになります。

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そしてお湯の温度が触れる程度になるまで放置します。

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サビが溶け出したのかお湯の色が黄色がかっています。

 

このあと各部品を水でゆすいだあとブラシで磨くことで、残っているサビもある程度楽に落とすことができるのですが、ここで2点注意が必要になります。

  • サビ取りの過程で金属表面のコーティングも剥がれてしまうらしく、すぐに酸化がはじまり表面に黒ずみが生じてしまいます。あとでどうせ磨くので大丈夫といえば大丈夫なのですが、ゆすいでブラシでこすったあとはすぐに食品機械用のオイルをかけてコーティングをします。
  • 部品に残った水分はきっちり拭き取ります。特にローラー内部の空洞に水分が残りやすいため、念入りに乾燥をさせましょう。

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ということでバラした部品のサビ取り、オイルコーティングが完了しました。

ピカールケアで金属磨き

次に金属のパーツを磨いていきます。これに関しては自分が許容できるところまで磨いてきれいにすれば大丈夫でしょう。

ということでクロスにピカールケアを適量とり、磨いていきます。冒頭でも触れたのですが、においが食品向けって感じではないのでできるだけ少量かつしっかりと拭き取るようにしました。

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上が磨いた切り刃、下が磨いてない切り刃です。比較してみると光沢の違いがわかるかと思います。

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切り刃に関してはデコボコしているので特に拭き取りには注意しましょう。

ということでこれで部品の清浄は終了です。

小野式製麺機の洗浄-組み立て編-

分解の逆の手順で組み立てていく

ここからやっとこさ組み立てに入ります。組み立てに関しては分解の逆なので、複数ある軸棒や歯車とかを間違えさえしなければそこまで複雑ではないですが、分解の際に手間取った平行ピンによるローラー、軸棒、歯車の同期は組み立ての際も苦労します。

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手順としては分解のときと逆の手順、すなわちまずローラーの脇にあるスリットに平行ピンをはめて軸棒と固定したあと、歯車に平行ピンを差して歯車と軸棒を同期させます。

その際に歯車に差し込む平行ピンが簡単に入ってくれないので、その場合はトンカチでピンを叩いて歯車の中に無理やり差し込んでいきます。

ここを乗り越えさえすれば組み立てはそこまで大変ではないです。

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組み立て完了!だけどまだ使えない

こんな感じで組み立てていくと、ついに完成です。

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ピカピカに生まれ変わってくれました。

ただこのままでは余分な油や薬品がローラーや切り刃に残っている危険があり、それらをしっかりと落とすために捨て生地を用意してそれを1回通してやることで最後の掃除を済ませます。

小野式製麺機の洗浄-捨て生地で掃除編-

まずは製麺機に通すための生地を用意します。加水率が高いほうが汚れをとってくれそうなので、今回は加水率40%の生地を作りました。別に食べるわけではないので寝かしたりとかはする必要ありません。とにかくまとめましょう。

 

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そしてこの生地を何度ものしてローラーの汚れを落としていきます。

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通した生地を見てみると、黒く汚れが付着しているのがわかります。

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ローラーに何度か通したあとは切り刃に通して切り刃の掃除もしていきます。

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そして切った麺をさらにまとめてローラーで麺帯に戻し、また切ってを繰り返します。これで製麺機の掃除は全部終了になります。

最後に

やっと製麺機の洗浄が終了しました。今後中華麺を作る際にはヌードルメーカーではなくこちらがメインになるんじゃないかなと思います。せっかくなので早速低加水麺を使ったラーメンを作って記事にしたいと思います。